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ワンポイントアドバイス 物理

        物理編

 

物理は大きく分けて、力学・波動・電磁気・原子の4分野がありますが、このうち出題率の高さや重要性の点において、圧倒的に力学のウエートが高く、これをマスターすることがポイントです。公立大のセンター試験では、比較的広い分野の基礎事項が出題され、だいたい4分野からひととおり出ると考えていればよいでしょう。これに対して二次試験では、応用性の高い高度な問題が出され、また最近では融合問題の出題率が高いといえます。私立大の一般的パターンは、センター試験に似た基礎的事項を小問で出し、これに続いて応用性の高い計算問題が出されます。また最近の傾向として、問題文が長文化し、物理的な文章理解力が要求されます。出題傾向はやはり力学が中心で、融合問題もふくめて半分くらい の割合で出題している大学もあります。物理の勉強の基本は公式・法則を問題で使う力を養うことが最大のポイントです。これが解法の基本になります。といっても、基本公式だけでも100くらいあり準公式までふくめると300くらいあります。これを使いこなすのは大変です。そこで勉強のやり方としては、各単元ごとにまとめて勉強していくとよいでしょう。さしあたっては力学をやる必要がありますので、まずこの単元から勉強してゆくとよいでしょう。

勉強の順序は、

1.教科書レベルの内容理解。

しかし、物理はもともと理解が困難な科目であり難解な箇所の先生に説明をしてもらい理解できない所はすぐに質問することです。

2.公式・法則などのまとめ。

力学をすでに習ったことがあるひとはこのさい総復習をしてこれをやっておくと良いです。

3. 基礎的な問題をやり、公式・法則の使い方をマスターするとともに、計算力をつける。例題レベルの問題をやって、分からない点は説明をうけ確認していくと良いです。

4.さらに応用性の高い出をやり、どんな公式・法則を使うか、解法のコツをみつける練習をする。

 

これをまず、1学期にやっておき、このあとは復習をやりながら問題練習をするというやり方に変えます。また夏休みあたりから、物理の問題練習をやり始めて、2学期末までに1冊をマスターしましょう。特に後半では融合問題を重点的に やることも必要です。問題文を読んで、物理現象のイメージを思い浮かべ、必要なら図解したり、実験図を書いたりします。公式や定理なども文字でなくイメージとして定着させておくと、解法のコツがつかみやすくなります。