国語は全ての学問の基本、言語能力の育成=論理力
国語ができる子の多くは、今他の科目が苦手であったとしても、勉強の面白さを知った時には飛躍的な伸びを示します。なぜならば、国語ができるということは単に国語という教科にとどまらず、考えること全てに影響を与えるからです。人間がものを考えたり表現したりするときは言葉を用いますから国語の能力が低いとどうしても考える密度が薄くなってしまうのです。逆に抽象的な言葉や微妙な言い回しを理解することで、物事を認識したり考えたりする力も向上します。そして物事を正しく認識し、正しく考える力が論理性であるということができます。また言葉による思考を身につけると子供は急速に知識を吸収するようになります。教師や親の話やさまざまな体験がその子の意識の中に知識としてあるいはものの考え方として蓄積されていくのです。
読書で国語力は伸びる。頭がよくなる読書
国語はセンスの問題で、センスのない自分は国語できない、という言い方をする人がよくいます。確かに国語力は短期間にできるものではありません。しかし、それを確実に得意にする方法はあるのです。そのためにまずお勧めしたいのが読書です。読書は言葉を通じて認識能力、思考能力、そして想像力をフルに活用する作業ですから非常に脳を刺激します。ワ クワク、ドキドキして楽しみながら脳を活性化できるのですからまさに一石二鳥ですね。また、単に勉強ができるようになるというだけではなく、子供たちにとってさまざまな人生経験の場にもなるのです。その恩恵は入試を超えて人生全体にわたり一生続くものです。ただ親が読書の大切さを本当に理解していなければ子供が変わるチャンスも子供の力を引き出すこともできないまま大切な時間がすぎてしまうものです。
歴史の年号、英単語の意味など暗記や訓練を伴うものはある程度あとからでも取り返しがつきます。しかし、読解力、論理的思考力といったものは短期間では習得できません。読書をする子はその力が強いのです。 また、そのような子は集中力と忍耐力も強いですからい。 いったん集中し始めると急速に学力も向上するのです。